【ビートルジュース】 ティム・バートンがおくるドタバタ・アトラクションムービー
記念すべき初投稿はティム・バートン監督×マイケル・キートン出演でお送りする『ビートルジュース』です。
2人はこの後、あの『バットマン』でもタッグを組む間柄になるのですが、それはまた別のお話、、、。
※ややネタバレありの解説になります。
原題:BEETLEJUICE
制作年度:1988年
上映時間:1時間32分
監督:ティム・バートン
脚本:マイケル・マクダウェル
ウォーレン・スカーレン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:マイケル・キートン
〜あらすじ〜
ニュー・イングランドののどかな田舎町に住むアダム・メイトランド(アレック・ボールドウィン)とバーバラ・メイトランド(ジーナ・デイヴィス)の若夫婦は、矯から自動車ごと落下してあえなく死亡してしまう。幽霊になったことをなかなか自覚できなかった2人も家の外に出ると、サンドウォームのような怪物に襲われ、屋恨裏部屋には「新しく死者になった者へのガイドブック」がおかれたりしていて、やっと幽霊であることを自覚した。やがて、ニューヨークから成金一家が越して来た。金儲けの機会をたえず狙っている父のチャールズ(ジェフリー・ジョーンズ)と、一人よがりの彫刻を作っている母のデリア(キャサリン・オハラ)、前妻との娘で妙に冷めているリディア(ウィノナ・ライダー)の3人だ。アダムとバーバラは彼らを追い出そうとするが、、、。(Movie Walkerより抜粋)
〜批評(レビュー)〜
ティム・バートン映画ここにあり。ティム色一色に染まった92分間の映画体験でございました!
…といってもあまり伝わってこないと思います。(笑)あんまりにも抽象的すぎるわ、体重10キロ落としてから出直してこいと言われても仕方ありません、ええ。(私はデヴです。)
少し詳細に感想を…。
映画冒頭であっさりとメイトランド夫妻は亡くなってしまうのですが、そこからの死後の世界がティム色パラダイス。
なぜか自宅から一歩出たら砂漠でサンドワームに襲われるわ、どんな状態で死んだんだよって突っ込んでしまいたくなるような造形のゴースト(もといモンスター)がいるわと、監督の頭の中のイマジネーションが全力全開で画面に展開していきます。
この時代はもちろんCGなんて今ほど発達していません。だからゴーストしかり、前述のサンドワームしかり、多くはミニチュアや被り物で作られ、ストップモーションなどのアナログな手法で撮影されています。
、、、少し話が逸れました。確かに画面の作りはチープ、ストーリーもゴーストが一家を追い出すために悪戦苦闘する、といったシンプルなものです。でも、それを補って余りある素敵エネルギーがこの映画には満ち満ちておりました。
追い出すぞ!と頑張れば頑張るほど逆に喜ばれてしまうメイトランド夫妻、ちょっち冷めてて一見取っ付き難い空気を出してる一人娘リディア、自分の芸術ナンバーワンな継母、そしてトラブルメーカーのビートルジュースなど、それぞれ一癖も二癖もあるキャラクターが絡み合うのですが、みんな根っからの悪人ではありません。
なので、登場人物それぞれに感情移入しながら、ストーリーの展開を自然に受け入れていくことができました。割としっちゃかめっちゃかに展開していくんですけどね!(笑)
それだからか、鑑賞中の気持ち的にはテーマパークのアトラクションに乗っているみたいな感覚でした。乗り物が進むたびに場面は変わり、登場人物も変わる。トラブルもいろいろ起こるけれども、最後にはみんな出てきて大団円、そのまま幸せな気持ちでアトラクションから降りる…みたいな。分かるかな?この映画を観たら分かってもらえるはず!(笑)
特にビートルジュースのキャラクターはとても強く、映画の中盤からの登場にも関わらず、強烈なインパクトを残して映画を盛り上げてくれていました。さすがはシザーハンズやマッドハッターを作った監督だと感じずにはいられません。
日本語字幕で見たら、ビートルジュースの喋り言葉に関西弁や江戸っ子な語り口調だったりが入り混じっているのもまた面白かったです。これは日本ならではの演出ですね!
92分間のドタバタアトラクションに、あなたもぜひ乗ってみては?もとい、鑑賞してみては?最後はこの言葉で終わりたいと思います!
ガクシコ評価100点満点中85点な映画でした!
さらにさらに、現在続編の製作が進められているそうです!楽しみにしてまちましょう!!