【スパイダーマン:スパイダーバース】スパイダーマン、アッセンブル!!
お久しぶりですこんばんは、ガクシコです!!
最近は本業のお仕事の異動の関係で、なかなか多忙な日々を過ごしておりまして…。
本当だったらブログを更新したいと思っていたのですがなかなか映画を見る暇もなく…。いやぁ、なかなかに辛い2週間でございました。
しかし!!
今週水曜日あたりからようやっとお仕事のほうも1段落がついてきまして。2/8(木)に、以前申し込んでいて、見事に当選した『スパイダーマン:スパイダーバース』の試写会へ行って参りました!(in109シネマズ大阪エキスポシティ!)
やった〜嬉し〜い!マジで嬉しい…。この2週間頑張っててよかった…。(笑)しかもIMAX3Dですからね!もう文句無し!ラヴフォーエバーってやつですよ、ええ。
しかもですよ。この試写会の日の木曜日は丁度私のノー残業デー。
5時の仕事終わりに支店を飛び出して、電車に飛び乗ってなをか間に合う時間だったんですね。19時からの上映でした。)これもほんとに奇跡でした。ありがとう神様、ありがとうスパイダーマン。
え?チケットの引き換えはどうしたのかって?
それはもちろん考えてありました。私が仕事終わってすぐに引き換えをしても、良い席は埋まっている…。そこで私はあらかじめある人物に引き換えを頼んでおりました。
そう、オカンです。
実は今回の試写会引換券1枚で2名まで招待可能になっておりまして。オカン(以下ハハシコ)に座席の引き換えを託していたのです。
ハハシコが109シネマズに到着したのが14時ごろ。既に後ろの真ん中あたりはほぼ埋まっていたみたいで、ハハシコは前の方の席を取ろうとしていました。しかし、これまた奇跡的に私が休憩中だったので、即刻LINEの返事をして前のほうの席を取るのを阻止!
横の方でも構わないから後ろの席を取るようにお願いし、画面全体が見渡せないという最悪の事態は阻止することができました。ここまで全てのタイミングが合致するなんて、よっぽど日頃の行いが良いのでしょうか。特別なことは何もしてない、ただ当たり前のことを当たり前にしてるだけなんですけどね…。(流し目俯き加減の微笑み)
ちなみに私の映画好きのDNAの源は私の母で、その母の映画好きの DNAの源は私のおばあちゃんだったりして…。親子三代映画好きという一族にございます。私もこのDNAを受け継いでいかねば…!
↑こちらが当選した時の引き換え券!キャラクターはスパイダーマン・ノワールでした。
エキスポシティに到着し、早速ハハシコと合流した私は急いで晩御飯のうどんをかき込み、はやる気持ちを抑えながらすでに引き換えておいてもらったチケットを持ってIMAXシアターの扉を潜りました。
中ではすでにチケットに当たった運強き映画好きの同志たちが、今まさに始まらんとする今作に目をキラキラさせていました。
この一体感いいですねぇ…。。みんな本当に楽しみにしてきたんだなぁと思うと自然と笑みが零れました。もちろん零れた笑みはしっかり拾って周りに配っておきました。
さて、そんなこんなでいよいよ始まった『スパイダーマン:スパイダーバース』の先行試写会!今回の批評(レビュー)は、皆さんに是非劇場に足を運んでいただきたいという気持ちが大きいので、ネタバレなしの批評(レビュー)でいかせていただきます!
【作品概要】
原題:SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE
制作年度:2018年
上映時間:117分
監督:ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
原案:フィル・ロード
脚本:フィル・ロード
ロドニー・ロスマン
音楽:ダニエル・ペンバートン
声の出演:シャメイク・ムーア(マイルス・モラレス/スパイダーマン)
ジェイク・ジョンソン(ピーター・B・パーカー/スパイダーマン)
ヘイリー・スタインフェルド(グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン)
キミコ・グレン(ペニー・パーカー)
ジョン・モラニー(スパイダー・ハム)
【あらすじ】
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく姿を描いた長編アニメーション映画。ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。そんな中、何者かによって時空が歪めらる事態が発生。それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する…。
(映画.comより抜粋)
↑予告
↑本編映像
今作の批評(レビュー)に移る前に…。
「スパイダーバースって何?」
「なんで女の子やら豚のスパイダーマンがいるの?」
「スパイダーマンってピーター・パーカーだけじゃないの?」って人達もいるのではと思うので、噛み砕きまくった解説とキャラクター紹介を挟みましょう!
【スパイダー“バース”とは?】
あらすじにも載っていますが、“バース”とは“ユニバース(宇宙)”を意味します。
つまりスパイダーバースとは“一人ひとり別のスパイダーマンが活躍している独立した宇宙(群)”の事を指します。今回の映画では、悪役である“キングピン”の策略で、主人公マイルスのいる世界にそれぞれ別の宇宙のスパイダーマンがやってくるわけですね。
厳密にはそれぞれの世界に“アース◯◯◯”(◯には数字が入ります)と名前が付けられたりしています。是非調べて見てください!日本で制作された伝説の東映版スパイダーマンとかにもしっかり別宇宙の設定がされてたりします…!(笑)
【キャラクター紹介】
今作に登場するスパイダーマンは、全部で5人+1匹です。原作の漫画にはもっと多くのスパイダーマンやガジェットが登場するのですが、さすがに映画化に際して全員は出さずに、この人数でまとまったのかなと思います。ではそれぞれのキャラクターを紹介していきましょう!
1.マイルス・モラレス
今作の主人公。キングピンの野望を阻止しようと闘ったスパイダーマンの死の現場を居合わせ、彼の意思を継いでキングピンを止めようとする。しかし、スパイダーマンとしてはまだまだ未熟。
2.ピーター・B・パーカー
別の宇宙からきたピーター・パーカー。元の世界ではMJと破局し、更には中年太りになってきている。来て直ぐ元の世界に帰ると言いつつも、マイルスのスパイダーマンとしての師匠的存在となる。
3.グウェン・ステイシー
スパイダーセンスの力で、マイルスと同じ中学に転向してきた。マイルスと一番初めに出会う別宇宙のスパイダーマン。元の世界では、ピーター・パーカーと親友だった様子。
モノクロの世界からやってきたスパイダーマン。元の世界では探偵をやっている。彼の行くところ、雨の香りがする風が吹く。カラーの世界に興味津々。
5.ペニー・パーカー&SP//dr
3145年のニューヨークからやってきた女の子。彼女自身は戦わず、父の遺したパワードスーツ“SP//dr”に乗り込んで闘う。SP//drに住みつくクモとはサイキックリンクで繋がっており、親友。そして可愛い。
6.ピーター・ポーカー
メイおばさんの家に住み着くクモがなんやかんやあって豚の力を得て今の姿となった。今作の6人のスパイダーマンの中でも異色の存在で、ポケットから普通出ないサイズのハンマーを取り出したりする。
【批評(レビュー)】
間違いなく過去最高のスパイダーマン!!
1人の少年の成長物語であり、スパイダーマンの活躍を描くヒーロー譚であり、現代の人間関係が希薄な時代の自分たちに“君は孤独じゃない”と親愛なる隣人が呼びかけてくれるメッセージ映画でる、大満足の一本でありました!
いやネタバレしまくりながら書きたいくらい、今作は最高の映画でした。見終わってから2日目にこの批評を書いてますが、まだ興奮覚めやらんし、2回目直ぐにでも観に行きたいくらいです。
サントラもApple Musicでダウンロードして毎日聴いてます。(笑)
正直、初めはこの映画にあんまり期待してなかったんですよね。制作がソニーか…。どうせアベンジャーズシリーズの人気を受けて、自社で独自のスパイダーマン映画を急場凌ぎで創ったんだろう、と。いっぱいスパイダーマンだして話題だけ集めて内容はいつものソニーのヒーロー映画なんだろう、と。
20000000%自分が間違ってました。本当にすみませんでした。手のひらクルクルです。
ギルデロイ・ロックハート先生に頼んで腕の骨をなくして、手のひらと言わず腕ごとクルンクルンしたいくらいです。
今作はキャラクター、映像、ストーリー、演出全てが本当に素晴らしかったです。
ディズニーのCGアニメーションや、ジブリアニメのような手書きアニメーションとは違う【スパイダーマン:スパイダーバース】だけの独自のアニメーションを今作で完成させていました。
それは例えばドットや罫線、スクリーントーンなどの“コミック”の表現方法を意識したCG映像で、まるで動くコミックを観ているような感覚を観客に引き出したり、主人公の心の声が吹き出しで画面に現れたり、オノマトペが画面に出てきたり、コマ割りのようなカットのシーンがあったり…と、あげるとキリがありません。(笑)
本編全てが過去にはなかった新しい映像表現であったと言えると思います。
その中でも、オノマトペや吹き出し等のコミック的表現は決してやり過ぎではなく、少な過ぎでもない絶妙なバランスで、各シーンの引き立て役としてその効果を存分に発揮していました。
スパイダーマンも6人と多いので、2時間以内の映画ではそれぞれのキャラクターの肉付けができないまま終わってしまう可能性も大いにあったと思います。
そんな中で各キャラクターの過去の紹介に工夫を持たせたり、他のスパイダーマンと絡ませることで性格や背負っているものを引き出すことで、短い時間でもそれぞれのキャラクターに愛着を持つことができました。
しかも、みんなそれぞれの漫画の画風になっているんですよ!
ペニー・パーカーは日本の漫画に寄せて、ピーター・ポーカーはカートゥーンに寄せて、といった風に。それも決して画面から浮きすぎることなく、絶妙なバランスで画面に馴染んでいました。
物語も、ピーター・パーカーの死を扱っていますが、昨今のヒーロー映画にありがちなダークすぎる展開にはなっていませんでした。
それぞれのスパイダーマンの個性とユーモアが物語の展開の随所に散りばめられています。バトルシーンやシリアスなシーンでは緊張感を保ちつつ、合間合間のギャグシーンで息抜きができる。
悪役であるキングピンの犯行理由も、どこか同情の余地はあったり…。理由について詳しくは書きませんが、大切な人を失っても前を向いてヒーローになったスパイダーマンと、前を向けずに悪に染まったキングピンがとても良い対比となっていました。
また、感想の冒頭述べた通り、今作は1人の少年の成長物語であり、みんなが慣れ親しんだスパイダーマンの“親愛なる隣人”としてのスピリッツを受け継いだヒーロー映画でもあります。
アベンジャーズシリーズに組み込まれた少年スパイダーマンのヒーロー像が、親愛なる隣人としてのスパイダーマンではないとして好きではなかった人も、この作品はきっと気にいるのではないでしょうか。
正直本当に全てが素晴らしく、批判らしい批判ができません。(笑)難癖程度のものなら2点ほどあるのですが、本当にそれくらいです。それほどまでに今作は完璧で、パワフルで、独創的で、エモーショナルな作品でした。
終わった後の鑑賞者たちも口々に面白かったと絶賛の嵐でしたよ、ほんとに。私もハハシコとめちゃくちゃ語り合いました。(笑)
今作は劇場で観ないと本当に後悔すると思います。スパイダーマンは好きだけど、アニメだからと躊躇している人、スパイダーマンに興味がない人、どんな人でもいい!劇場に足を運んでみてください!後悔はさせません!!
あ、あと、映画はエンドロール終わるまで出て行っちゃダメですよ!!(笑)
また公開後にはネタバレありのレビューを追記したいと思っています!ぜひそちらもご覧いただけたらと!
ガクシコ評価100点満点中98点の映画でございました!!!
さぁみんな、今すぐムビチケを買うために携帯を開くんだ!!!(笑)
P.S.エキスポシティにはこの日だけスタンディーが立っていました。一緒に写真を撮る人たちも多かったです!
【アクアマン】アウトローから、海を統べる王へ。壮大な海を描いたCGは圧巻の美しさ!
『アクアマン』のようなCGをふんだんに使用した超大作は、基本的に大阪エキスポシティは109シネマズで鑑賞しています。ガクシコです。
今回も例によらず、2/10(日)の21:20からの回で鑑賞してまいりました。もちろん、IMAX3Dでの鑑賞です!
映画を観に行くまで、中々ハードな旅路でした。午前中のうちに家を出て車を走らせ、滋賀の琵琶湖を望む木の温もりを感じまくれるカフェでランチを楽しみ、直売所でスーパーじゃありえない金額&大きさで売られている野菜達にテンションを上げ、竜王にある三井アウトレットパーク竜王でウィンドウショッピングをしてからの大阪エキスポシティです。
まあしんどいですよ、えぇ。車移動とはいえほとんど運転しっぱなしでしたから。(笑)
でもこの時間から高速乗れば間に合う!ってなったら行くっきゃないでしょう!ネットで予約しようとしたら丁度隣り合った2席がラスト1組で空いていたし!
僕は高速を法定速度に則ったスピードでぶっ飛ばし、まだ観ぬアクアマンへ想いを馳せながら109シネマズへ降り立ちました。
店内にお邪魔すると一際目を引くのが、壁一面に貼られたアクアマンの大きなポスター!
写真には写っていませんが、IMAX鑑賞を勧めるポスターの他にも4DXでの鑑賞を進めるポスターもございました。
実は僕まだ4DXで鑑賞したことがないので、鑑賞次第そちらもレポートできたら思っています。(笑)
もうすでに4DX体感済みだよって人いたら是非感想聞かせてください。
こちらはIMAX鑑賞者に配られていたクリアファイルです。水面猪突猛進アクアマンと、船上で大変なアクアマンが描かれています。
DCのヒーロー大集合映画『ジャスティス・リーグ』で初出演を果たしたアクアマン。その後の彼は如何にして王となったのか?まずは映画の情報を!
【作品概要】
原題:AQUAMAN
制作年度:2018年
上映時間:143分
監督:ジェームズ・ワン
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
ウィル・ビール
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:ジェイソン・モモア(アクアマン/アーサー・カリー)
アンバー・ハード(メラ)
ウィレム・デフォー(バルコ)
ニコール・キッドマン(アトランタ)
パトリック・ウィルソン(オーム)
↑予告編
【あらすじ】
サメをはじめ海の生物すべてを従えて戦うことができる海底王国アトランティスの末裔アクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。地上を超える未知の文明をもったアトランティス帝国は、人類の支配を狙い侵略を始める。地上と海、どちらを守るのか選択を迫られたアクアマンは……。
Movie Walkerより抜粋
まず前提として、、、
アメリカには“DCコミック”と“マーベルコミック”という二大アメコミ出版社があります。
『アクアマン』は、“スーパーマン”や“バットマン”などのヒーローが同じ世界観にいるDCコミック出身のヒーローです。
“アイアンマン”や“キャプテン・アメリカ”はマーベル・コミックで世界観を共有しているヒーローです。
ですので『アクアマン』は、アイアンマン達が登場する『アベンジャーズ』シリーズとは関係のない作品になります。
『アクアマン』と世界観を共有している映画には、『マン・オブ・スティール』、『バットマン v スーパーマン ジャスティスの誕生』、『ワンダーウーマン』、『ジャスティス・リーグ』があります。この作品達もいずれレビューできればと思っています。
監督はソリッド・シチュエーション・スリラーの元祖『ソウ』シリーズや、『死霊館』シリーズなど、ホラー映画の名手として知られるジェームズ・ワンが務めます。
↑コミコンでのワン監督
前述のホラー作品以外でも、ワイルド・スピードシリーズ第7弾『ワイルド・スピード SKY MISSION』を監督し、興行・評価ともに成功を果たすなど、今ハリウッドで最も活躍している監督の1人です。
主演のアクアマン/アーサー・カリーを演じるのは、『コナン・ザ・バーバリアン』や、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』で注目を集めたジェイソン・モモア。
↑同じくコミコンでのジェイソン・モモア
お恥ずかしながら、彼の出演作品は殆ど鑑賞できておりませんでして、、、。
ちゃんと彼の演技を見るのはジャスティス・リーグを除けばこのアクアマンが初めてだったりします。
しかし、今作での演技と圧倒的な存在感、芸術的な肉体美で彼以外のアクアマンは考えられない!あの筋肉に包まれたい!小籠包の中身のように熱く!と考えるくらいにハマり役だったと思います。
個人的には『X-MEN』
シリーズでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマン並みでした。やはり男はマッスルボデイに憧れるのでしょうか、、、。笑
それではこれより、なるべくネタバレなしの批評(レビュー)です!
【批評(レビュー)】
壮大な海の世界を描いたCGの美しさ、戦闘シーンのビジュアルは圧巻!しかし、肝心のストーリーは現在と過去の映像の構成の仕方で、映画全体のメリハリが失われていたように感じました。
アクアマン/アーサー・カリーは、灯台守をしていた父トーマス・カリーと、アトランティス国から逃亡した母アトランタ女王との間に生まれた子です。
母であるアトランタ女王は政略結婚から逃れるためにアトランティス国を離れたので、犯罪者として追われています。
その最中、傷ついている所をトーマスに助けられ、2人で過ごすうちに2人は愛し合い人間とアトランティス人のハーフであるアーサー=アクアマンが誕生するのです。
もちろん彼女は追われ人ですので、幸せはそう長く続きません。彼女を追ってアトランティスから白色の近代的なアーマーに身を包んだ兵士がやって来るのですが、その時のアトランタと兵士の戦闘シーンがめちゃくちゃカッコいい。
戦っているアトランタを中心にカメラが部屋の中をグルグル動き回るのですが、この戦闘シーンをワンカット撮影しているように描写しているのです。
吹っ飛ばされた敵の向きに合わせて動くカメラ、倒れこむ敵を下から覗き込んだかと思えば矛を超スピードでほって敵にズドーン!と、もうのっけからものすごいテンションで飛ばしていきます。母は強し。
これから先も戦闘シーンはこれでもか!これでもか!とわんこそば並みに続いていくのですが、FFS(ファースト・ファイト・シークエンス)であるここでいきなり持っていかれましたね。
何よりニコールキッドマンが美しい。
ニコールキッドマンになら矛を突き刺されてもいい。三枚におろされても本望でございます。ブヒィ!
家族に危険が及ぶと考えたアトランタは、自らの意思でアトランティス国に帰り、ここからいよいよアクアマンの物語が始まるわけですが、アーサー=アクアマンの幼少期を、映画予告編にもあった水族館の水槽で魚達を言葉を交わす!というシーンだけで済ませていたのは良かったと思います。
ヒーロー物の映画って、ヒーローになるまでを比較的に長く描きがちなので、前半ちょっとダレてしまうことが多いんですね。
そこを“彼にはこんな力が備わっている!”とだけでアッサリ済ませて現代のムキムキマッスルアクアマンの活躍に場面を移すのは、冒頭のテンションそのままアクアマンのアクションシーンまで繋げることができたので個人的にやったぜ!って感じでした。(笑)
アトランティス国のCGは美しさのあまり、今後制作される『アバター』の続編はこのイメージに引っ張られてしまうんじゃないかと思ったり、水中でのシーンは髪の毛をフワフワたなびかせていると思ったらドラゴンボールよろしくの超スピードで突進したり周囲にガンガン波動をぶつけながら矛で戦ったりと、ビジュアル面は本当に文句無し!飽きずに画面の隅々まで楽しむことができました。
ただ!
…ただなんですよ!アクションシーン、水中のビジュアルは本当に文句無しに満足だったんですが、過去と現在を交差させる展開だったり、登場人物の説明口調だったりがストーリーのテンポを落としてしまっているんです。
今作は正直ストーリーはあってないようなものです。というか、超王道を行っています。
これまでのDC映画は変にダークだったり、重いテーマを持たせようとし過ぎていたので、ここまでシンプルなストーリーにしたことは決して悪くないんですが、それを展開させていく流れが非常にもったいない。
アクアマンには武術の師匠であるバルコがいるのですが、大事な場面で彼との過去の特訓シーンであったり、母の真実を知るシーンだったりが挿入されるわけです。
これから伝説のトライデントを探しにいく!これから異父兄弟との大切な一戦がある!という時に回想シーンがまず挟まれたり、その都度登場人物が説明口調で色々観客に喋ってくれるわけですから、ワクワク感であったりドキドキ感が1回ずつ過去の物語でリセットされてしまって、後半はちょっと乗り切れない場面が多くありました。
とはいえ、B級映画によくある“登場人物の会話だけで物語が進む”というようなことはありません。ただ、僕としてはもう少しストーリーラインの組み立て用はあったのでは?と思ってしまうのでありました…。
ビジュアル、アクションは本当に興奮する素晴らしいものでしたが、ストーリーという波に乗り切れなかった、、、ということで、、、
ガクシコ評価100点満点中65点な映画でございました!!
P.S.アクアマンとメラが海底を進むシーンで、ジェームズ・ワン監督作に出てくる“アレ”がイースターエッグとして隠されています。是非、劇場に鑑賞に行かれる方は探してみてください。
読み返したら今回ほとんど敵キャラクターとかに触れてない…(笑)ま、まあそこはネタバレナシの批評(レビュー)だからってことで大目にみてください、、、!
【ハクソー・リッジ】人を殺す戦場で、自分の信念を貫いた1人の男の実話。
2/8(金)公開の『ファースト・マン』を観に行こうとしたけれど、メガネを忘れて泣く泣く帰宅しました、ガクシコです。
いやーまいったまいった。朝起きてから仕事帰りに映画館に行く気ムンムンだったので意気消沈ですよ。
最後家を出る前に「財布よし!メガネよし!定期よし!」と持ち物確認した上で忘れてますからね。確認だけして置いていった。病気ださすがに。最近二階に行く理由もよー忘れるし。
とまあ前置きはこれくらいにしてですね、家に帰った私はいつも通りご飯をもぐもぐしながら携帯片手にNetflixで映画を物色しておりまして。晩御飯はシウマイでした。美味しかったです。
Netflixに出てくる自分にオススメの映画を見ていた時に出会ったのが、今回ご紹介する映画『ハクソー・リッジ』です。
アカデミー賞にもノミネート、受賞を果たしている作品なのでタイトル名を聞いたことある人も多いかと。
今作は戦争映画になっています。もちろん、作中にグロテスクな描写がありますので、感想も必然的にそこに触れる内容になってきます。苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、耐性のない方はここでお引き取り頂き、僕の次回の記事をソワソワしながらお待ちください(笑)
これは、ある1人の信念を持った男の『実話』の物語です。
【作品概要】
原題:HACKSAW RIDGE
製作年度:2016年
上映時間:139分
監督:メル・ギブソン
脚本:アンドリュー・ナイト
ロバート・シェンカン
ヴィンス・ボーン
↑予告編
【あらすじ】
ヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)の父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は第1次世界大戦出征時に心に傷を負い、酒におぼれて母バーサ(レイチェル・グリフィス)との喧嘩が絶えなかった。そんな両親を見て育ち「汝、殺すことなかれ」との教えを大切にしてきたデズモンドは、第2次大戦が激化する中、衛生兵であれば自分も国に尽くせると、父の反対や恋人ドロシー(テリーサ・パーマー)の涙を押し切り陸軍に志願する。グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)の部隊に配属され、上官のハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)から厳しい訓練を受けるデズモンド。生涯武器には触らないと固く心に誓っている彼は、上官や仲間の兵士たちから責められても頑なに銃をとらなかった。ついに命令拒否として軍法会議にかけられても貫き通した彼の主張は、思わぬ助け舟により認められる。1945年5月、グローヴァー大尉に率いられ、第77師団のデズモンドとスミティ(ルーク・ブレイシー)ら兵士たちは沖縄のハクソー・リッジに到着。そこは150mの断崖がそびえ立つ激戦地だった。倒れていく兵士たちに応急処置を施し、肩に担いで降り注ぐ銃弾の中をひるむことなく走り抜けるデズモンドの姿に、感嘆の目が向けられるように。しかし丸腰の彼に、さらなる過酷な戦いが待ち受けていた。
Movie Walkerより抜粋
監督は、『リーサル・ウェポン』シリーズ、『マッドマックス』シリーズで俳優として活躍し、自身が監督・主演等を務めた『ブレイブハート』で第68回アカデミー賞最多5部門で受賞を果たした経験のあるメル・ギブソンです。
↑微笑みのメルさん
監督としても俳優としても華々しい功績を残してきた彼ですが、最近は色々と問題を起こしておりまして…。
元恋人へのDV容疑や、人種差別的発言をしてしまったりが原因で、しばらく表舞台からは遠ざかっておりました。
(シルヴェスター・スタローンの計らいで悪役で出たりしている映画はありました。)
そして今回、、、。実に約10年ぶりの監督作である今作で、彼はアカデミー賞6部門ノミネート、2部門を受賞するという形で復活を遂げます。
彼がしたことは決して許されることではありません。
しかし、過去に罪を犯しても再び映画監督として表舞台に立つことを許されたのは、彼の反省やその後の行動が周囲の人々の気持ちを動かしたからではないかと思います。
これからは過去の行いを二度と繰り返さず、更に良い映画を作っていってほしいですね。
そんなメル・ギブソンの10年ぶりの監督作復帰作で、今作の主人公デズモンド・ドス役を演じたのはアンドリュー・ガーフィールドという役者さんです。
↑凛々しき表情のアンドリュー
2010年に公開された映画『ソーシャル・ネットワーク』でマーク・ザッカーバーグの友人であり、フェイスブックを共に立ち上げたエドゥアルド・サベリン役を演じて注目され、その後は昨年アカデミー賞文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の『わたしを離さないで』や、『アメイジング・スパイダーマン』などの超大作まで主演する実力派俳優さんです。
『アメイジング・スパイダーマン』で、ピーター・パーカー/スパイダーマン を演じた際、ファン達から「眉毛が太すぎないか?」と言われて「眉毛の太さが関係あるかい!これは俺のアイデンティティじゃい!(意訳)」と語った話や、一般人を装ってコミコンに参加し、客席からいきなり登場してファンを喜ばせたりするなど、とっても茶目っ気のある人でもあります。僕も彼の大ファンです。(笑)
↑その時の実際の動画です。みんな大興奮!
…とまあそんなこんなでここから先がネタバレありの批評(レビュー)です!
【批評(レビュー)】
映画全篇を通して、デズモンド・ドス1人にフォーカスした物語を描くことで、戦争映画よりも、伝記映画的側面の強い作品であると僕は感じました。
映画の冒頭はハクソー・リッジでの戦い、そしてデズモンド・ドスが担架で仲間に運び出されるシーンから始まります。担架の上でデズモンドが気絶したような描写の後、場面はデズモンド・ドスと彼の兄弟であるハロルド・ドスか仲良く遊んでいる幼少期の映像に切り替わります。
初めは2人が仲良く山の中で追いかけっこしたり、崖の上に登ったりして遊ぶ微笑ましいシーンが続きます。しかし、父親が戦死した仲間の墓を見舞うシーンが挿入されたかと思えば、次のシーンになると2人は自宅の庭で殴る蹴る首を絞めるの大喧嘩を始めているんです。さっきまでは仲良く遊んでたのに、本当に突然喧嘩の場面に切り替わります。
しかもそれを見ている父親も「右のガードが甘いぞ」とか、「喧嘩に勝った方を俺が殴れば平等だ」とか言っていてなんだか決して“善き父”とは言えないイメージ。
喧嘩はエスカレートし、最終的にデズモンドがハロルドの頭を落ちていたガレキで殴りつけて終わるのですがこれには父親も大慌て。
急いでハロルドを抱き抱えて家に入れるわけですが、デズモンドは自分のしでかした事に茫然自失。
虚ろな状態で家に入ったデズモンドは、壁に立てかけてある絵の中の“汝、殺すことなかれ。”の文字を見つめ、母に「殺人は最悪の罪よ。」と諭され一連のシーンは終わります。
この冒頭10分ほどで
「デズモンドの父親は過去の戦争で荒れてしまっているけど、息子や家族を本当は大切に思っている」ことや
「この事件からデズモンドは暴力、ましてや殺人など絶対にしないという“信念”を持つことになった」こと等の映画の根幹部分を描写できていたことは素晴らしいと思いました。ここで僕も一気に映画に没入できました。
少年期はここで終わり、次からはデズモンド青年期です。
ここでは後に結婚する事になるテリーサ・パーマー演じるドロシーとの出会い、ハロルドの入隊、そして自身の衛生兵としての入隊の決意など、これから始まるハクソー・リッジでの戦闘前最後の日常が描かれます。
日常ではドロシーに対してちょっとサイコパス気味な行動を見せたりするデズモンド。正直私がドロシーだったら間違いなく彼を恋人、ましてや夫にはしません。そのくらい初対面の人にはしないであろう奇行と雰囲気で観客を和ませてくれます。(笑)
ここでしっかりとデズモンドの平和な生活を描く事で、後から訪れる戦争パートの悲壮さをより強調する結果になっていました。
入隊後は『フルメタル・ジャケット』よろしくな厳しい訓練シーンや“武器を持たない”と宣言して行動するデズモンドに対する上司、同じ隊の仲間からイジメ、軍法会議にかけられる様子などが描写されます。このパートでデズモンドの信念の強さの再確認、そして周囲の人間のデズモンドへの評価の変化を見ることができるのですが、描写自体は戦争、伝記映画でよくある描写なので割愛を、、、。(笑)
そして、いよいよ映画は“ハクソー・リッジ”での戦争パートに入ります。
今作の上映時間は139分間あるのですがこの上映時間のうち60分ほどは全て“ハクソー・リッジ”での戦闘シーンです。
戦争映画での凄惨な映像と言われると、真っ先に思い浮かぶのが『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸作戦だという人も多いでしょう。今作の映像はそれに勝るとも劣らないものになっています。
爆撃、銃撃、火炎放射器、手榴弾。ありとあらゆる銃火器を兵士は使います。腕がちぎれ、内臓は飛び出し、生きたまま燃やされる兵士達の様子がまるで自分も戦場にいるような臨場感で映し出されます。果敢に戦う者、怯えてその場に止まる者、敵とともに自爆する者。苦手な人は目を背けたくなるようなリアルな戦場と、そこで必死に己の信念を果たさんとするデズモンドの姿に感情を揺さぶられました。
特に、あまりに凄惨な戦場の現実に自分を見失いそうになったデズモンドが「主よ 声をお聞かせください」と神に問いかけ、助けを求める兵士の声が耳に入る。
その声を聞き“衛生兵として1人でも多くの命を救う”これが自分の成すべきことだ。と決意を新たにする場面は、その後の怒涛の救出劇も含めてとても印象に残ったシーンでございました。
冒頭の少年期から後半の戦争パートに至るまでデズモンド・ドスという1人の男の物語を一貫して描き、戦争シーンも妥協なく兵士の息遣いが聞こえてきそうな臨場感に仕上げている、戦争と伝記、2つの要素が見事に混ざり合った映画でした!
【でも、不満点も…】
ここまで良い点ばかり述べてきましたが、不満点ももちろんございます。
まず1つ目は、冒頭のハクソー・リッジでの戦闘シーンでデズモンドを映すべきではなかったのでは?というもの。
というのも、それを映したせいで、後半のデズモンドによる救出シーンで彼が命を失いかけるような展開にはならないと分かってしまうからです。少し緊張感が削がれるなと思ってしまいました。
2つ目は、救出シーンが冗長すぎるという点です。
ん?さっき救出劇感動したいうてたやないか!と言われそうですが、良いシーンと悪いシーンは紙一重と言いますか…。
良いシーンなんだけれども、長すぎるあまりに途中から“なんで下の仲間に助けを求めなかったの?”、“崖の下の兵士はなぜ上に登って手助けをしようとしなかったの?”という疑問が湧いてきてしまうのです。何人かで協力すればもっと命を救えるはずなのに、これではデズモンドの独りよがりで敢えて1人で救出を行なっているんじゃ、、、?みたいな。
少しでも崖の下の兵士が“上はどうなっているかわからない、行くのは危険だ”と話してる場面でも入れてくれればもっと素直に救出劇を見れていたかなと思います。
、、、と、こんな感じで少し不満な点もありましたが、概ね2時間超えという長い上映時間ながら退屈せずに鑑賞できた映画でございました!
皆さんも是非お時間がありましたらご鑑賞ください!沖縄を戦場に戦った映画なので、決して私たちに無関係な話ではありません。戦争について考えさせてくれるキッカケにもなるかと思いますので!
ガクシコ評価100点満点中75点な映画でございました!
【ビートルジュース】 ティム・バートンがおくるドタバタ・アトラクションムービー
記念すべき初投稿はティム・バートン監督×マイケル・キートン出演でお送りする『ビートルジュース』です。
2人はこの後、あの『バットマン』でもタッグを組む間柄になるのですが、それはまた別のお話、、、。
はじめに。
どうもこんばんこんばんは、ガクシコです。
このブログは関西は京都に在住、一族三代映画好き、ハリー・ポッター(あるいはダドリー)と一緒に育った映画大好きっ子の自分が、映画館で上映中の映画だったり、Netflixで配信されてる映画だったり、はたまたレンタルしてきた映画だったりを鑑賞し、文章に記したいワと思ったことをぷりぷり気ままに投稿していくブログです。
なにぶんただの映画好きな素人なもので、プロの批評家さんに比べれば稚拙で拙い文章になるかとは思われますが、何卒大目に見ていただきたいです。素人なりのピュアピュアなフィルターを通して見た映画のレビューをお楽しみください。
ブログを読んでの感想だったり、オススメの映画とかもぜひ教えていただければと思います。
それではいつまで続くか分かりませんが、夕方5時からの映画批評(レビュー)、仕事、家事、学校の終わった皆さんのプチ楽しみになればと思います。プリーズエンジョイ。
P.S. 映画批評なんて偉そうなタイトルをつけたのは、それが一番語呂が良かったからです。自惚れはありませんのであしからず…。