【スパイダーマン:スパイダーバース】スパイダーマン、アッセンブル!!
お久しぶりですこんばんは、ガクシコです!!
最近は本業のお仕事の異動の関係で、なかなか多忙な日々を過ごしておりまして…。
本当だったらブログを更新したいと思っていたのですがなかなか映画を見る暇もなく…。いやぁ、なかなかに辛い2週間でございました。
しかし!!
今週水曜日あたりからようやっとお仕事のほうも1段落がついてきまして。2/8(木)に、以前申し込んでいて、見事に当選した『スパイダーマン:スパイダーバース』の試写会へ行って参りました!(in109シネマズ大阪エキスポシティ!)
やった〜嬉し〜い!マジで嬉しい…。この2週間頑張っててよかった…。(笑)しかもIMAX3Dですからね!もう文句無し!ラヴフォーエバーってやつですよ、ええ。
しかもですよ。この試写会の日の木曜日は丁度私のノー残業デー。
5時の仕事終わりに支店を飛び出して、電車に飛び乗ってなをか間に合う時間だったんですね。19時からの上映でした。)これもほんとに奇跡でした。ありがとう神様、ありがとうスパイダーマン。
え?チケットの引き換えはどうしたのかって?
それはもちろん考えてありました。私が仕事終わってすぐに引き換えをしても、良い席は埋まっている…。そこで私はあらかじめある人物に引き換えを頼んでおりました。
そう、オカンです。
実は今回の試写会引換券1枚で2名まで招待可能になっておりまして。オカン(以下ハハシコ)に座席の引き換えを託していたのです。
ハハシコが109シネマズに到着したのが14時ごろ。既に後ろの真ん中あたりはほぼ埋まっていたみたいで、ハハシコは前の方の席を取ろうとしていました。しかし、これまた奇跡的に私が休憩中だったので、即刻LINEの返事をして前のほうの席を取るのを阻止!
横の方でも構わないから後ろの席を取るようにお願いし、画面全体が見渡せないという最悪の事態は阻止することができました。ここまで全てのタイミングが合致するなんて、よっぽど日頃の行いが良いのでしょうか。特別なことは何もしてない、ただ当たり前のことを当たり前にしてるだけなんですけどね…。(流し目俯き加減の微笑み)
ちなみに私の映画好きのDNAの源は私の母で、その母の映画好きの DNAの源は私のおばあちゃんだったりして…。親子三代映画好きという一族にございます。私もこのDNAを受け継いでいかねば…!
↑こちらが当選した時の引き換え券!キャラクターはスパイダーマン・ノワールでした。
エキスポシティに到着し、早速ハハシコと合流した私は急いで晩御飯のうどんをかき込み、はやる気持ちを抑えながらすでに引き換えておいてもらったチケットを持ってIMAXシアターの扉を潜りました。
中ではすでにチケットに当たった運強き映画好きの同志たちが、今まさに始まらんとする今作に目をキラキラさせていました。
この一体感いいですねぇ…。。みんな本当に楽しみにしてきたんだなぁと思うと自然と笑みが零れました。もちろん零れた笑みはしっかり拾って周りに配っておきました。
さて、そんなこんなでいよいよ始まった『スパイダーマン:スパイダーバース』の先行試写会!今回の批評(レビュー)は、皆さんに是非劇場に足を運んでいただきたいという気持ちが大きいので、ネタバレなしの批評(レビュー)でいかせていただきます!
【作品概要】
原題:SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE
制作年度:2018年
上映時間:117分
監督:ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
原案:フィル・ロード
脚本:フィル・ロード
ロドニー・ロスマン
音楽:ダニエル・ペンバートン
声の出演:シャメイク・ムーア(マイルス・モラレス/スパイダーマン)
ジェイク・ジョンソン(ピーター・B・パーカー/スパイダーマン)
ヘイリー・スタインフェルド(グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン)
キミコ・グレン(ペニー・パーカー)
ジョン・モラニー(スパイダー・ハム)
【あらすじ】
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく姿を描いた長編アニメーション映画。ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。そんな中、何者かによって時空が歪めらる事態が発生。それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する…。
(映画.comより抜粋)
↑予告
↑本編映像
今作の批評(レビュー)に移る前に…。
「スパイダーバースって何?」
「なんで女の子やら豚のスパイダーマンがいるの?」
「スパイダーマンってピーター・パーカーだけじゃないの?」って人達もいるのではと思うので、噛み砕きまくった解説とキャラクター紹介を挟みましょう!
【スパイダー“バース”とは?】
あらすじにも載っていますが、“バース”とは“ユニバース(宇宙)”を意味します。
つまりスパイダーバースとは“一人ひとり別のスパイダーマンが活躍している独立した宇宙(群)”の事を指します。今回の映画では、悪役である“キングピン”の策略で、主人公マイルスのいる世界にそれぞれ別の宇宙のスパイダーマンがやってくるわけですね。
厳密にはそれぞれの世界に“アース◯◯◯”(◯には数字が入ります)と名前が付けられたりしています。是非調べて見てください!日本で制作された伝説の東映版スパイダーマンとかにもしっかり別宇宙の設定がされてたりします…!(笑)
【キャラクター紹介】
今作に登場するスパイダーマンは、全部で5人+1匹です。原作の漫画にはもっと多くのスパイダーマンやガジェットが登場するのですが、さすがに映画化に際して全員は出さずに、この人数でまとまったのかなと思います。ではそれぞれのキャラクターを紹介していきましょう!
1.マイルス・モラレス
今作の主人公。キングピンの野望を阻止しようと闘ったスパイダーマンの死の現場を居合わせ、彼の意思を継いでキングピンを止めようとする。しかし、スパイダーマンとしてはまだまだ未熟。
2.ピーター・B・パーカー
別の宇宙からきたピーター・パーカー。元の世界ではMJと破局し、更には中年太りになってきている。来て直ぐ元の世界に帰ると言いつつも、マイルスのスパイダーマンとしての師匠的存在となる。
3.グウェン・ステイシー
スパイダーセンスの力で、マイルスと同じ中学に転向してきた。マイルスと一番初めに出会う別宇宙のスパイダーマン。元の世界では、ピーター・パーカーと親友だった様子。
モノクロの世界からやってきたスパイダーマン。元の世界では探偵をやっている。彼の行くところ、雨の香りがする風が吹く。カラーの世界に興味津々。
5.ペニー・パーカー&SP//dr
3145年のニューヨークからやってきた女の子。彼女自身は戦わず、父の遺したパワードスーツ“SP//dr”に乗り込んで闘う。SP//drに住みつくクモとはサイキックリンクで繋がっており、親友。そして可愛い。
6.ピーター・ポーカー
メイおばさんの家に住み着くクモがなんやかんやあって豚の力を得て今の姿となった。今作の6人のスパイダーマンの中でも異色の存在で、ポケットから普通出ないサイズのハンマーを取り出したりする。
【批評(レビュー)】
間違いなく過去最高のスパイダーマン!!
1人の少年の成長物語であり、スパイダーマンの活躍を描くヒーロー譚であり、現代の人間関係が希薄な時代の自分たちに“君は孤独じゃない”と親愛なる隣人が呼びかけてくれるメッセージ映画でる、大満足の一本でありました!
いやネタバレしまくりながら書きたいくらい、今作は最高の映画でした。見終わってから2日目にこの批評を書いてますが、まだ興奮覚めやらんし、2回目直ぐにでも観に行きたいくらいです。
サントラもApple Musicでダウンロードして毎日聴いてます。(笑)
正直、初めはこの映画にあんまり期待してなかったんですよね。制作がソニーか…。どうせアベンジャーズシリーズの人気を受けて、自社で独自のスパイダーマン映画を急場凌ぎで創ったんだろう、と。いっぱいスパイダーマンだして話題だけ集めて内容はいつものソニーのヒーロー映画なんだろう、と。
20000000%自分が間違ってました。本当にすみませんでした。手のひらクルクルです。
ギルデロイ・ロックハート先生に頼んで腕の骨をなくして、手のひらと言わず腕ごとクルンクルンしたいくらいです。
今作はキャラクター、映像、ストーリー、演出全てが本当に素晴らしかったです。
ディズニーのCGアニメーションや、ジブリアニメのような手書きアニメーションとは違う【スパイダーマン:スパイダーバース】だけの独自のアニメーションを今作で完成させていました。
それは例えばドットや罫線、スクリーントーンなどの“コミック”の表現方法を意識したCG映像で、まるで動くコミックを観ているような感覚を観客に引き出したり、主人公の心の声が吹き出しで画面に現れたり、オノマトペが画面に出てきたり、コマ割りのようなカットのシーンがあったり…と、あげるとキリがありません。(笑)
本編全てが過去にはなかった新しい映像表現であったと言えると思います。
その中でも、オノマトペや吹き出し等のコミック的表現は決してやり過ぎではなく、少な過ぎでもない絶妙なバランスで、各シーンの引き立て役としてその効果を存分に発揮していました。
スパイダーマンも6人と多いので、2時間以内の映画ではそれぞれのキャラクターの肉付けができないまま終わってしまう可能性も大いにあったと思います。
そんな中で各キャラクターの過去の紹介に工夫を持たせたり、他のスパイダーマンと絡ませることで性格や背負っているものを引き出すことで、短い時間でもそれぞれのキャラクターに愛着を持つことができました。
しかも、みんなそれぞれの漫画の画風になっているんですよ!
ペニー・パーカーは日本の漫画に寄せて、ピーター・ポーカーはカートゥーンに寄せて、といった風に。それも決して画面から浮きすぎることなく、絶妙なバランスで画面に馴染んでいました。
物語も、ピーター・パーカーの死を扱っていますが、昨今のヒーロー映画にありがちなダークすぎる展開にはなっていませんでした。
それぞれのスパイダーマンの個性とユーモアが物語の展開の随所に散りばめられています。バトルシーンやシリアスなシーンでは緊張感を保ちつつ、合間合間のギャグシーンで息抜きができる。
悪役であるキングピンの犯行理由も、どこか同情の余地はあったり…。理由について詳しくは書きませんが、大切な人を失っても前を向いてヒーローになったスパイダーマンと、前を向けずに悪に染まったキングピンがとても良い対比となっていました。
また、感想の冒頭述べた通り、今作は1人の少年の成長物語であり、みんなが慣れ親しんだスパイダーマンの“親愛なる隣人”としてのスピリッツを受け継いだヒーロー映画でもあります。
アベンジャーズシリーズに組み込まれた少年スパイダーマンのヒーロー像が、親愛なる隣人としてのスパイダーマンではないとして好きではなかった人も、この作品はきっと気にいるのではないでしょうか。
正直本当に全てが素晴らしく、批判らしい批判ができません。(笑)難癖程度のものなら2点ほどあるのですが、本当にそれくらいです。それほどまでに今作は完璧で、パワフルで、独創的で、エモーショナルな作品でした。
終わった後の鑑賞者たちも口々に面白かったと絶賛の嵐でしたよ、ほんとに。私もハハシコとめちゃくちゃ語り合いました。(笑)
今作は劇場で観ないと本当に後悔すると思います。スパイダーマンは好きだけど、アニメだからと躊躇している人、スパイダーマンに興味がない人、どんな人でもいい!劇場に足を運んでみてください!後悔はさせません!!
あ、あと、映画はエンドロール終わるまで出て行っちゃダメですよ!!(笑)
また公開後にはネタバレありのレビューを追記したいと思っています!ぜひそちらもご覧いただけたらと!
ガクシコ評価100点満点中98点の映画でございました!!!
さぁみんな、今すぐムビチケを買うために携帯を開くんだ!!!(笑)
P.S.エキスポシティにはこの日だけスタンディーが立っていました。一緒に写真を撮る人たちも多かったです!